ABOUT
あさみ塾’s story
私は2019年3月まで小学校の先生をしていました。
離任式で
「皆さんには夢中になれるものがありますか。
多くの人は遊びと答えると思います。
頭の固い大人たちは、遊びはくだらないと言うかもしれません。
だけど、私は遊びを大切にしてほしい。
私も遊ぶように暮らします。
お元気で。」
と、言って教職を離れました。
私が覚醒したきっかけは、娘のアトピーでした。
2歳ごろに酷くなって手首が象の皮のように分厚くなり、
痒くて眠れないほどでした。
頼れる人を見つけられず、本を図書館で毎週10冊借りて読み漁りました。
当時の娘はリーキーガット(腸漏れ)を起こしていたと思われます。
生活習慣病です。
腸の粘膜を分厚く丈夫にしないと治らないと分かり、
炎症の原因の糖質、化学物質、不飽和脂肪酸を控えました。
脂質代謝に切り替わるように飽和脂肪酸をたくさん取り入れ、
たんぱく質を強化しました。
この食事を始めて100日と経たず娘の肌はツルツルになりました。
この経験で、
私には知らない世界がたくさんあることを学びました。
私は今まで頼ってきた病院や薬、食事の仕方内容、環境、政治、経済、教育に
疑問を抱くようになり、
自分の仕事に誇りを持てなくなっていました。
既存の政治や経済の枠組みに縛られない自給自足の暮らしをするしかない!
と躍起になりました。
その頃、
就農しようかと思い、たくさんの農家さんの所へ行き、
人生相談をさせてもらっていました。
またその頃、
新設しようと活動している私立のマオイまなびの里小学校の説明会があり、
そこでYちゃんに知り合い、札幌トモエ幼稚園に見学に行きました。
親も子も生き生きしている。
穏やかに生活している。
余裕がある。
公立の学校の子どもや保護者の様子と比べてしまい、驚きました。
本来、人のあるべき姿はこれだ!
と思いました。
私はその年度末に退職することを決め、年少になる娘と一緒に毎日トモエに通いました。
退職してからは念願だった畑仕事や田んぼ作り、鶏の飼育、冷蔵庫なし生活も経験しました。
鶏を捌いたり小屋を建てたり、食用の羊の毛を加工したりと、
農的な暮らしに憧れていた私は色々挑戦しました。
トモエのコミュニティはかけがえのないもので、私の精神の安定の源となっていました。
娘も大好きな友達、家族を見つけ、早々と私から離れて遊ぶようになりました。
札幌トモエ幼稚園は、親子で通う変わった幼稚園で、
札幌の山の中にあります。
沢もあって鶏もいて、大きな園舎にビニールハウス、森の中にはブランコもあります。
国外からも道外からも移住してまで入園する家族がいます。
赤ちゃんもおじいちゃんも通っています。
卒園した小学生も中学生も成人した人も通っています。
誰と何をするかは自由。
自分で考えて、好きな人と好きなことをします。
午後の課題も参加するもしないもその子次第。
その子のペースを尊重します。
子どもが喧嘩していたら、大人が仲裁に入るも見守るも自由。
大人でもユーモアたっぷりにふざけるのもあり。
食材を持ってきて、キッチンを借りて料理をするのもあり。
子どもたちは、温かい多くの人の見守りの中、人への信頼を覚えます。
自分を尊重し、相手を尊重することを覚えます。
信頼できる友達家族ができると、子育てが楽しく余裕のあるものになります。
お互いの子どもの成長に感動します。
2020年の春先は、コロナでトモエが閉まっていて、妊婦なのに
山登りや尻滑り、ビニハで毎日ピクニックしていました。
長男を自宅で安心して産めたのもトモエをはじめとした皆さんのお陰です。
長男は、夏至の日食の日に陣痛がきて、次の日に羊水に包まれて出てきて、
それはそれは神秘的なお産でした。
胎盤を食べ、暗闇で2週間養生し、3週間寝たきり生活をしました。
長男は、精神的にとても安定していて、体もしなやか、肌も分厚く、
私も産後の肥立ちがよく、元気に過ごせています。
余裕が出てきたのか娘の卒園後の環境をどうしようか考えるようになりました。
既存の政治や経済の枠組みにとらわれず、自由に楽しく逞しく生きてほしい。
何なら勉強ができなくても生きていけるくらいに思っていましたが、
子どもたちはどう思っているのだろう。
知的好奇心を満たす環境を創れないだろうか。
夫が、2021年4月から1年間育休を取ってくれたことも後押ししてくれ、
あさみ塾を起こすことにしました。
あれだけコンプレックスだった元教師という職業。
だけど、子どもと活動することは大好きだった。
もう一度違う形で、先生をやろう。
生きる術として針、刃物、火を扱えるようになってほしい。
学ぶ術として、フィールドワーク、ディベート、調べる、考えるなどを組み合わせて、
自然科学を中心に教養を身に付けていきたい。
我が子をただの野生児で終わらせたくない。(笑)
身の回りの事象と知識を結び付ける作業をすることで、
科学的視点を養えると思っています。
例えば、海を題材にすれば
太陽や地球の成り立ちから話を始め、
海水の成分の塩はどのように構成されているのか、
原子の電子の様子まで学習します。
マクロからミクロの世界を扱います。
虹や夕日の仕組みを学習するには、どういう時に見えるかや光の波長の話をします。
なぜ季節があるかを学習するには、地球の公転や赤道、地軸の傾きのお話をします。
静電気の学習は、静電気を起こして遊び、
どのように原子がプラスとマイナスの電荷を帯びるか話をします。
年中さんだって、喜んで電子の図を描きます。
我が子には主観が入って、なかなか穏やかに勉強を教えることができないものです。
学校の勉強だけでは、物足りない子もたくさんいます。
私が、お子さんの知的好奇心を満たすお手伝いをさせていただきます。
お子さんに合わせて暮らしの中の素材から、楽しい学びをコーディネートします。
一人一人の中に、生きる力はある。
それを邪魔せず、考える力を育てます。
あさみ塾を重ねるごとに、新しい疑問や発見が生まれ、勝手に自分で勉強するようになります。
既存の学校にはない、体験的な学びを提供します。
本質を見抜く力を、神秘に出会う喜びを!
創造していきます。